「日本人ですか?カナダ人ですか?」とよく聞かれるんですが、実は私もよく分かってません。日本生まれ、見た目はバリバリ日本人
です。しかし父は3世の日系カナディアンで日本語はほとんど喋れなかったし、実際私も生まれてすぐカナダに来たので日本に住んでいた経験はありません。昔は白人の多い環境で育ってきたことで自分が「日本人」だという概念が強く、周りの子から理不尽な人種差別を受けても「まあ自分はいつか日本に帰るんだし!🤷♀️」と当たり前のようにホーム・イズ・ジャパンと思っていました。高校を卒業して自分が加わりたいコミュニティを選べるようになり、日本人の方と接する機会が増えました。すると必ず、「やっぱカナダ人だね〜」と言われ、日本に行けば「おお、今のリアクションめっちゃ外人」などと言われることが多く、今までの自己像がぶっ壊れました。結局日本人にもカナダ人にも「あなたは私たちとは違う」と言われている気がして自分のアイデンティティーに悩んでいたのがこの時期です。以前働いていたバイト先で韓国から来た女の子と仲良くなる機会がありました。帰国する直前に、「来たばかりの頃にあなたと働き始めて、私が英語を喋れなくても、みんなと同じ様に接してくれて、常にオープンでいてくれたおかげでカナダ人が怖くなくなったんだよ!」と言ってくれて、めっっっっっちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。いつも疎外感を感じていた自分だからこそ、その子の気持ちが少し分かり、役に立つことができたのかなと思えたからです。
結局「私はカナダ人!」とか「日本人!」とか一つに絞るのではなく、両方の文化から好きな要素を取り入れて自分のものにすればいいんですよね。私が思うに今の環境に育って一番感謝するべき事は英語が喋れるようになったとかではなく、誰に対しても偏見を持たないことと、異文化に対しての理解したいという気持ちが人一倍芽生えたことかなと思います。🌱
海外生活はいい事ばかりではありませんが、その中でも価値観や視野が広がるのも間違いないのでやっぱりとても素敵な経験だと思うし、皆さんにとってもそうであるといいなと思っております😌🌸
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