今日たまたま「あなたは使ってない?!気をつけよう英語のオネエ言葉!」みたいなネットの記事を見つけて、読んでいたら色々ムカ
ムカ思うことがあったのでちょっと発散させてください。まず英語に性別は存在するのかと言う話。
日本語は一人称に「私」や「俺」と性別を関連させるものがあったり、女性が使う語尾「〜わ」「〜なの」、男性が使う語尾「〜だろ」「〜だ」などとはっきり性別を意識した話し方が一般的に知られていますよね。
それに比べて英語の場合誰でも一人称は “I”。語尾も性別を連想させるものは存在しません。
そこで、記事でピックアップされていた「英語の性別」と言うのが、
”so” (I’m SO hungry)や “lovely” (the food is LOVELY),そして “wonderful” (that’s WONDERFUL) などは女言葉なので気をつけるべき、男性が使うとゲイだと勘違いされるので避けるべきとの事。
まず “so” “lovely” “wonderful” など単なる単語に性別を関連させるニュアンスや意味合いは含まれていません。
I’m so hungry の so はただの強調であり、そこに女らしさや男らしさなんて存在しないはずなんです。
lovely や wonderful など女性が使っているイメージがあると思われがちですが、これらは全て社会的に作り上げられたステレオタイプ、すなわち女性はこう話すべき、男性はこうであるべき、と言ったセクシズムの一例だと思われます。
そもそも男性は lovely (素敵)と思っても表現してはいけないなんておかしいじゃないですか。
そしてそれを「ゲイだと思われてしまいます!」と言ったLGBTQ+の人たちに失礼な言い方をチラホラとしている記事も謎。ゲイであること自体をネガティブな事と認識している言い方自体がマイクロアグレッション、性的少数者への差別に繋がるのではないかと思います。
好きな言葉を使ってその時の感情を表現するのが正解のはずなのに、「あっこれ女言葉だからやめとこ」とかいちいち言葉選びをしなければいけない英語なんて私は嫌です。
私の周りの現地民の女性も男性も皆”so” やら” lovely” やら自由に使っています。そこからいちいち女らしさや男らしさを気にしていた方が多分現代のカナダでは通用しない。例えばカナダ人の男性が”this is wonderful food!”と言って「お前wonderfulって言ったwゲイかよww」みたいな反応をする人がいたら逆に周りの人に「はぁっ?何言っちゃってんの?」って反応される事間違いないので逆にそっちの方を気を付けてほしい。そしてこう言う間違った情報と不安を煽るような記事を海外に行く準備をしている英語学習者向けに配信している英語学習・旅行サイトもなんだかなあと思う今日この頃です。
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