「カナダ育ちです、英語が喋れます」とはじめて会った留学生やワーホリの方に言うと大抵「羨ましい、私も海外で育ちたかった」と
返されます。それに対して今までずっともやもやした気持ちになっていました。私は白人がほとんどの小学校〜高校に通っていて、自分以外には学年に2、3人ほどしかアジア人がいない環境でした。小学生の頃は自分が周りと違う見た目のせいで散々馬鹿にされたり、お昼ご飯に持っていったカレーを「うんちみたい、汚い」と言われることが日常茶飯事で自分がアジア人であることに恥じらいすら感じる時期もありました。その時から「自分は白人より下」という概念が生まれ、今はだいぶ落ち着きましたがまだはじめて会う人には自分の文化を見せるのに躊躇するし、白人には好きになってもらえないと勝手に思い込み、付き合う人も日本人やアジア人に絞っていた気がします。コロナの影響で、短期で滞在している日本人の方々が、はじめてはっきりとした人種差別を経験した、怖かったという話を度々聞くようになりました。「海外生活って怖い」と意見が変わった人も多いかと思います。しかしこれは私がカナダで育ってきた中で日常茶飯事だったことで、人種差別を経験するのも海外生活の一部だと思ってきました。
もちろん人種差別はよくありません。コロナのせいで外に出づらい日々が続いています。でも、この経験から海外生活をドラマや映画でみるような「夢物語」だと思う人が減って、実際に経験するであろう苦労や差別もその一部だと知ってもらえれば嬉しいです。🌸
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