ふざけてると思われるかもしれませんが、英語ペラペラになりたい人にぜひ谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読んでもらいたいです。英語
学習の場面が多い小説ですが、主人公の譲治とその妻であるナオミのぞれぞれの語学ポリシーの対置が示唆的です。文法を重視し、ネイティブの英語だけが絶対的に正しいとする譲治はなかなか上達しないのに対して、ナオミは適当な人間で、手当たり次第に拾い上げた言葉を何の躊躇もなく使い、結果として流暢に喋れるようになります。ナオミは文学では「チャラい女」として有名ですが、語学にはある種の「チャラさ」が必要かもしれません。物事を難しく考えることなく、ただ空気に合わせて、英語がわかるフリをする大胆さこそ、英語におけるもう一人の自分を生み出すのではないでしょうか。Download the HelloTalk app to join the conversation.