コロナのせいで大学の授業が全面onlineに変わってからもう一年以上経ったのでみんなonline授業に慣れている。アメリ
カの雰囲気ってすごく自由だから、最初は何かをモグモグしながら授業を受ける学生たちの姿を見て、いますぐ食べなきゃ餓死なの?一時間半我慢できない?みたいに不満もあったけど、毎日5時間以上のビデオコール(ZOOM)の連続なので自分もちょっと食べたい時がある。受けている授業もあるけどやっている授業もあるので私は先生の立場として範を示そうとする。というより、範を示さなきゃならない。でもみんな自分の家で、自分の部屋で授業を受けているから生活のバウンダリーを保つのが難しい。食べるところも寝るところも勉強するところも一緒になっているから。スクリーンを見ていたら急に学生の頭の後ろにまくらが現れる。
数日前、学生たちと個人面談をすることがあった。ZOOMには小会議室という「online密室」があって参加者全員を小グループに分けることができる。それで学生たちを一人個室に入れて待たせて私がつぎつぎ訪ねる形で面談をやった。みんなはカジュアルな服を着てカジュアルな様子で先生を迎える。しかもみんな世界各地に散らばっていて誰かにはこの時間が朝、誰かには午後、私には夜中だ。一番プライベートだと言えるベッドルームを、しかも夜中につぎつぎ訪ねながら二人だけで話し合うのがものすごく奇妙な経験だった。いまどれだけ非日常的な世界になっているのかはっと気づいた。
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