数年前、ちょうど博士課程の修了を迎えていた時期に、アメリカに帰る機会が突然訪れました。学部のときの大学が日本語の教授を探
していましたが、応募してくれないかと、昔僕に日本語を手ほどきしてくれた学部長からの依頼を受けました。よくよく考えました。うちのど田舎の地元には、日本語が使える仕事は大学ぐらいしかないし、今帰らないともう一生あの州に戻れないだろうと思いました。しかし結局、断ることにしました。もうちょっと日本で仕事したいと思っていましたし、それにアメリカの方向性について、何となく不安を感じていました。後悔するかもしれないと当時は覚悟していましたが、結局一度も後悔したことはありません。むしろニュースを見るたびに、ああ、正しい決断をしたな、と思います。しかし後悔しないほうが、なんだか悲しい。Download the HelloTalk app to join the conversation.